2011/08

議会改革や夢づくりプラン

2011/08/29 月曜日 - 23:45:53 by ICHII

今日は終日議会の日でした。

10時から議会運営委員会。
9月定例議会に関することが中心でしたが、
最後に、議会改革のスケジュール案を、会派から提案しました。

写真では読みにくいかもしれませんが、
9月中にも県議会の中に議会改革について議論する場(仮に「議会改革検討委員会」としています)を設置し、
早急に検討、議論を始め、
1年を目途に結論をまとめて、
来年の12月議会では、関連の条例などの改正や議会基本条例の制定などを行う、
というものです。
県議会の4年間の任期のうち、せめて後半は改革が実行される期間になるべきではないか、と思っています。

こういったスケジュールやどこで議論を行うのか、といったことを、早く決めて、発表することで、
県民の皆さんにも姿の見える改革にしたいです。

公明党や共産党からは賛同をいただいたのですが、
自民党が「大所帯で内部の議論に時間がかかる。内部の議論が先」ということで、決まりませんでした・・。

11時からは、会派で代表質問の検討会。かなり固まってきました。

13時から、全員協議会。
第3次おかやま夢づくりプラン(仮称)の素案について、知事から説明を受け、各会派の代表者が質問しました。
9月5日から定例議会が始まることもあり、プランの内容の議論はそちらに譲り、枠組みや考え方などを聞く質問が多く続きました。

大事な答弁だな、と思ったのは、
・夢づくりプランは第1次から、県政を網羅する旧来型の総合計画とは違い、しかもさらに選択と集中をしたので、総合計画という名称は使わない。
・来年度までの財政構造改革プランは当然の前提とした上で、夢づくりプランに空白期間がないように、来年度スタートとし、1,2次のプランのスタイルと考え方を引き継いで5年間の期間とした。情勢変化などに応じて必要な改訂は行う。
・施策ごとのコストや総事業費および財源については、毎年度の予算編成過程で詳細を検討する必要があり、ソフト面や協働などの進め方の面もあるので、試算ができない。
など。

それぞれ、
・県の施策や事業全体の計画ではなく、一部の計画であることが明言された。
・知事の任期や情勢変化への対応などから、3年や4年の行動計画とする考え方もある。
・夢づくりプランは12月議会で議決する案件なのですが、その際、施策ごと、あるいはプラン全体にどのくらいお金がかかるのか、が明らかにならないと、実現できるのかどうか、今の岡山県の財政状況の下で大丈夫なのか、といった判断が難しい。
といった感想を持ちながら聞きました。

私も9月議会では一般質問に立つ予定です。
今日の議論には気になるところが色々ありました。
答弁を踏まえて、これから原稿を準備します。

ぷち埋蔵金とか

2011/08/24 水曜日 - 23:32:18 by ICHII

10時から総務委員会。

個人的に、最も力が入ったのは「新行政評価制度の導入について」。
その中でも力が入ったのが、新たな制度における、県の政策・施策・事務事業の体系化に関するところ。
なのだけど、これは書くと長くなるので改めてにします。

特別会計の見直しについて、報告がありました。
特別会計にした当初の意義が薄れたり、金額が小さくて一般会計に入れちゃった方が効率的なものを、廃止して、その剰余金を一般会計に繰り入れる。
関係する制度がなくなったり、しくみ上、長い間に積もり積もったお金があったり、の8億円余を一般会計に繰り入れる。
ぷち埋蔵金ですね。

税外滞納債権の状況について。
貸付金とか、奨学金とか、使用料など、税以外の債権で、滞納されているものが25億弱あります。
これを減らそうと、昨年からがんばっているのですが、毎年新たに滞納される分もあるし、なかなか減りません。
中には、低所得の方や、母子家庭や夫に先立たれた方への貸付金など、返したいという気持ちはあるけど、難しい、というケースもあります。
こういうものについては、状況を早めに見極めて、債権放棄した方がいいのではないか、と提案しました。
答弁を聞くと、同じ方向を見ているのかな、とは感じました。具体的に進めてもらいたいです。

日本航空が、岡山ー東京線を増便する(毎日4往復から5往復になります)、との報告があったので、
東日本大震災直後、3ー4割減っていた搭乗は回復しているのか、聞きました。
完全ではないが、徐々に回復しているそうです。
(7月は昨年と比べて7%減。7月までの累計では、昨年と比べて10%減。)
東京便の中心であるビジネス客はほぼ回復、ということでした。

古都の魅力は奥深い・・

2011/08/22 月曜日 - 23:30:59 by ICHII

先日、京都に出張した際に、上賀茂神社と下賀茂神社にお参りしてきました。

美しい場所で、心がきれいになるよい時間を過ごし、岡山県の発展や県民の皆さんが安心して幸せに暮らせるようにお祈りしました。

その上賀茂神社の入り口に、気になるお店が!!

やきもち総本舗・・。
ジェラシーの総本山という感じでしょうか・・。

とても美味しいやきもちで、心を乱さずに済みました(笑)。

下賀茂神社ではこんなお守り見つけました ↓

姫守は、着物の端切れでしょうか、様々な色や模様のとてもきれいなお守り。一つ一つ違っています。
彦守はデニムで、ひもは革紐。かっこいい感じです。

他にも工夫をこらしたデザインの美しい品々が置かれていました。
水の流れが清らかで、すばらしい森のある下賀茂神社の新たな力を見せていただきました。

「委員会の視聴」の課題

2011/08/19 金曜日 - 23:58:35 by ICHII

18日からインターンシップがスタートしました。
今期は1名。岡大生の富尾さんです。

初日がちょうど常任委員会の日だったので、早速、「委員会の視聴」をしてもらいました。
(委員会は「傍聴」はできず、別室にてテレビで「視聴」するのです。)

終わってから話を聞いてみると、いくつか課題が見えてきました。

・人によって、発言が聞き取りにくいことがある。
  → 発言者の声の大きさというより、マイクの向きなどの問題ではないか、とのこと。
   かなり必死で聞いても分からないくらいの場合もあったそうです。
   どの席の発言が聞こえないのかを調べて、設備の改善をする必要がありますね。

・資料が各委員会2部ずつしか置かれていない。しかも持ち帰ることもできない。
  → たまたま3名を超える人が同じ総務委員会を視聴していたため、急いで資料をざっと見て、他の人に渡したそうです。
   部数を増やし、公開資料なので、持ち帰りを可能にしたらいいのではないかと思います。

・画像が2種類しかない。
  → カメラが議員席と執行部席の間に設置されていて、画像は、発言者によって議員側と執行部側に切り替わるだけ。
   技術的に難しいかもしれませんが、発言者をアップにするとか、聞いている側も写すとか、工夫ができるといいかも。

議会改革の中で、こういった課題も改善していきたいです。

今すぐと中長期の、県のお金の話

2011/08/18 木曜日 - 23:03:17 by ICHII

10時から総務委員会。

9月補正予算の協議。
約82億円で、その内、防災関連が16億弱。

県立学校耐震化の実施設計(9校10棟で5000万)や震災後に問い合わせが多い企業立地に向けた説明会の開催(400万)、県庁舎の耐震改修・浸水対策の工法検討・計画策定(2000万)、自主防災組織に取り組む市町村への補助金(400万)、研修会・講演会や町内会(各2部)などに配る防災パンフレット35,500部(450万)、災害時に県庁舎がダメになった時に代替する県立図書館の屋上に防災用発電機を整備するための実施設計(470万)などなど。

県庁舎の改修の考え方を尋ねたところ、耐震改修と浸水対策に特化して、中止になった前の計画のようにUD化とかいろいろ引っ付ける(それで49億くらいになった)のはしない方向だそうです。

今後の収支見通し(粗い長期試算)について。

収支の悪化要因として、
県立学校の耐震化の前倒しと社会保障関係経費の伸び
があげられています。

県立学校の耐震化に全体としていくらかかるのか、
社会保障関係経費が伸びる主な要因は何か、
2つの要因が収支に与える影響はそれぞれどれくらいなのか、
質問しました。

最初と最後の2つは、手元に資料がないので、ということで、後日になりました。
社会保障関係経費を押し上げているのは、介護保険と生活保護だそうです。
国でも社会保障と税の一体改革が議論されていますが、みんなが安心して暮らせる体制を作っていくために、実際に社会保障を担っている自治体からも意見を出していかなければね。

夏休みの宿題

2011/08/16 火曜日 - 23:52:28 by ICHII

7,8月は、6月議会と9月議会の間で、県議会に出て行く(出県、という。)日が少ないので、ちょっと夏休みっぽい感じです。
常任委員会の調査(いわゆる視察)もたくさんありますしね。
といっても、別に「お休み」じゃないわけで、まとまって勉強したり考えたり現場に出かけたり人に会ったり・・できる貴重な時間です。
せっかくなので、テーマとか目標とか決めて、夏の時間を過ごそう、と思い、
5月から2期目に入ったので、
「岡山県と県政の全体感を自分なりにつかむ」
にしました。

岡山県は広いし、地域によって風土も課題も異なります。
県政も本当に幅広くて、たくさんの問題があり、それに対する3000もの事業があります。
1期目の4年間を振り返ると、
訪れて、そこに住み、働いている方たちのお話を聞くことができていない地域があったり、
十分に課題を把握できていない分野があったりするので、
改めて、勉強、です。

で、夏休みの宿題はどのくらいできたの?
というと、うーん、まだまだかな・・。

知らないこと、分かっていないことがたくさんある、ということが、よく分かったというか・・。
岡山県も広いし、県政も奥が深いです。

でも、全国あちこちで、たくさんの方にお会いし、いろいろなお話を聞きました(まだ継続中だけど)。
面白いことに、違う場所、違う分野で、けっこう共通するもんです。
みんなが言うことって、間違ってない気がします。
しかも、みんな思ってるのに、なぜかそうなってないこともたくさんある気がします。

この宿題、しばらくやり続けよう、と思ってます。

本当に県民の皆さんを守ることができる対策を

2011/08/12 金曜日 - 23:27:33 by ICHII

10時から総務委員会。

「東日本大震災総合対策本部への中間報告について」ということで、2つのプロジェクトチームからの中間報告がありました。
9月補正予算を含めた具体的な施策や、地域防災計画の見直しに向けたものです。策定中の第3次おかやま夢づくりプランにも反映されるそうです。

私が最も気になったのは、
「防災対策の強化に向けて取り組むべき諸施策について、施策目標を『地震・津波から県民の命を守る』として施策の重点化を図る」
とされているところ。

東日本大震災が起きた中で、地震や津波について対策を検討するのは、もちろん大切なことなのですが、
岡山県全体を視野に入れ、これまでの災害被害を振り返ると、台風などによる高潮被害や、台風や近年増加している集中豪雨による河川の氾濫、ため池の決壊、土砂災害などが、まずは(まさに今も)心配されるわけだし、
今回の震災から学ぶべきことは、地震・津波には限られないと思います。
岡山県民の生命や財産を守るための施策目標は、限定し過ぎない方がいいんじゃないかなぁ・・。
皆さん、いかがでしょうか?

もう一つは、「東日本大震災影響等に関する県民意識調査」の結果。
「今後国や県、市町村に優先的に実施してほしい防災対策」の上位回答は、
災害・救急医療体制の整備 66.5%
高齢者や障害者など災害時に援護が必要な方々への支援体制の整備 53.7%
海岸や河川の堤防などの防災施設の整備 53.2%
役所や学校など公共施設の耐震化の推進 50.4%
なのですが、
中間報告の「今年度において直ちに実施するべき事項」には
・防災知識の普及啓発や自主防災組織の育成等
・県庁舎耐震化の推進
・県立学校耐震化の推進
・災害対策本部代替施設である県立図書館の整備
が挙げられているのです。
ちょっとずれているような・・。

質問したら、災害・救急医療体制の整備や高齢者や障害者などへの支援体制の整備は、関係先との調整が必要であるため、順位を下げた、という答えでした。
それなら余計に、急いで調整にかかった方がいいんじゃないかなぁ・・。

災害への対策は、とても重要です。
今後、検討される施策項目もあります。
本当に県民の皆さんを守ることができるものになるようにしていかなくては。

サイエンス・カフェ「ガリレオ・ガリレイ」

2011/08/08 月曜日 - 23:54:51 by ICHII

先日、名古屋に出張した際にちょっと時間が空いたので、お茶飲みたいなーと思って、ビルの飲食街の説明板を見ていたら、面白そうなカフェがあったので、入ってみました。

サイエンス・カフェ「ガリレオ・ガリレイ」

イギリスから始まり、世界へと広がっている「サイエンス・カフェ」。
お店でもらったパンフレットによると、
当店は、科学を話題にした集いの場として、映像や本&雑誌、グッズ、
遊び心あふれる展示の数々を揃えているほか、
専門家を招いてのイベントも定期的に行うなど、
知的好奇心をくすぐる様々なサイエンスメニューをご用意しています。

↑ 店内はなかなかおしゃれな感じで、本やグッズのショップもあります。

ガリレオ・ガリレイがイタリア・トスカーナ州の出身だから、イタリアン・カフェなのだそうです。

イギリス国内では,21 世紀に入ってあちらこちらに
“cafe Scientifique”が増殖し,それに合わせるかのように科学好きの若者が急増しました。

美味しいご飯を食べたり、ワインを飲んだり、エスプレッソやカプチーノを飲んだりしながら、
専門家のレクチャーを聴いたり、話し合ったり。
楽しそうですよね。
わいわいがやがやしながら、何かが生まれてくるような場所、たくさんあるといいな。

生き延びるための地震学入門

2011/08/05 金曜日 - 23:16:29 by ICHII

3.11東日本大震災が起きてから、地震や津波、防災対策、避難などなどに関する本をあれこれ読んでいます。
すぐれた本はいっぱいあるのですが、その中の1冊を紹介します。

上大岡トメ&アネ「生き延びるための地震学入門」(幻冬舎)

「水、食料、防災や耐震も重要。でもさらに必要なのもの、それは正しい「知識」です。」
帯に書かれたこの言葉 ↑ に惹かれて、旅先の本屋さんで買ったのですが、
これまた帯に書かれているように、
「地震はどうして起こるのか?これからどうなっていくのか?姉(大上岡アネ/京都大学大学院准教授・地震学)がとことん語って、妹(上大岡トメ)がとことんわかりやすくマンガ化、図解しました。」
という本で、「地震」について、そもそも、がよく分かります。

地震や津波について、とても多くの情報が流れていて、その中には東日本大震災特有のこともあるし、阪神淡路大震災に関するものもあるし、ずっと昔の話もあるし、一般的な話もある。
今回の震災について、また私たちの岡山について考えるためには、「そもそも」の理解がないと、ごちゃごちゃになってしまうわけですが、そこんとこを「正確に」わかるためにオススメです。

○○地震が起きる確率とか、震源地と地震の範囲(ずれる範囲)の違いとか、地球の中がどうなっているかとか、予報や予測についてとか、「そうだったのか・・」が満載です。
「そもそも」の上に立って、判断したり対応したりしないと、間違ってしまうこともある。
3.11から半年近く経つ時期だから、紹介しておきます。

ゆずの村、馬路村。

2011/08/02 火曜日 - 23:37:49 by ICHII

高知県に行ってきました!
午前中、民主党高知県連で岡山県連の活動についてお話させていただき、午後から馬路村へ。
高知市内から車で太平洋沿いの道を1時間半。そこから山の中へ、昔は杉を運ぶ鉄道だったくねくね道(今は鉄道はありません)を30分北上します。
子どもの頃からゆずドリンク「ごっくん馬路村」が大好きで、一度行ってみたかった村です。

農協でゆずを様々な加工品にして販売しており、売り上げが30億円を超えている、とも聞いていたので、
事前にお願いして、農協の方に説明・案内していただきました。

手書きの文字やかわいい絵を使ったラベル、村を宣伝する広告などにも興味があったのですが、その辺は、現在の組合長さんである東谷さんと、当初から一貫して関わっているデザイン事務所さんによるものだそうです。
加工場の建物もこんな感じ↓

内装も地元の杉を使っています。
2階には試験室やコールセンター(通信販売の受付)、研修室(ここでビデオを見せてもらいました)、デザイン室などがありました。
若い人がたくさん働いています。

「ごっくん馬路村」の生産ラインは、今日の仕事が終わって、明日の準備になっていましたが、
配送センターではまだまだ多くの人が働いていました。

クッション材にタオルを使ったり(届いたらもちろん使えるかわいいタオルです)、包装を簡単にしたり、エコな配送。
村内の杉を使った箱 ↓ もあります(有料)。

1000人の村で、農協で働く人が100人。
ごっくん馬路村は年間750万本、ぽん酢しょうゆは300万本売れているそうです。
すごい!すごい!とお話を聞いていましたが、いろいろお尋ねしてみると
人口は減っている。
ゆずを栽培する農家の収入は数十万で、年金で暮らしながらゆずを育てている。
村は杉ばかりで(96%が森林)、ゆずを植える場所がない。
大手メーカーも類似商品を出してきているので、新しい商品開発が課題。

5年先、10年先を見すえながら、ゆずの村がどう生き抜いていくのか。
止まることなく考え続け、走り続けなければならないのは、どこも同じなんだ。