今日は総務委員会。
冒頭、前観光物産課長の懲戒免職処分と、上司である産業労働部長と同次長の訓告処分について、総務部長から報告がありました。
映画「釣りバカ日誌」の岡山ロケ支援委員会の事務局長だったのに、虚偽の決算報告をしていて、使途不明金や未払いなどがある、とのこと。まだ精査中で、正確な決算や穴埋めについてはこれからだそうです。
原因の究明と、最後まで責任ある処理をする必要があると思います。
その他、重要な案件の多い委員会でした。
先日市民オンブズマン岡山によって明らかになった、職員の時間外勤務の異常な長さをどうするか、は大きな問題です。人事課長や総務部長も強い決意で改善に取り組んでいくようですが、具体的に、研修などによる管理職の労務管理能力の向上や職員組合との間に協定のようなものを結ぶことが必要ではないか、という質問をしました。また、「現認」と呼ばれている実態調査の行われる日があらかじめ分かっていると聞いたので、抜き打ちじゃないと意味がないのでは?と尋ねたところ、そういう実態があると認めた上で(!)、正しいあり方にしていきたい、という答弁でした。
消防を全県一つの本部にする方向で広域化を進めていくことについては、異なる意見が出ました。広域化により消防の高度化を進めるとしたら、大規模災害への対応も含め、警察のような全国的な縦のラインがきっちりした組織を志向するのか、あくまでも市町村消防の原則を大事にしていくのか、という方向感の議論は大事です。総務部長は原則論を強調され、消防保安課長が、検討委員会の中で県警を例に引く議論があったことを紹介して長期的には課題かもしれない、と発言したらすぐに重ねて「市町村消防の原則で」とおっしゃってました。私は、どういう方法で広域化するか、というテクニカルなところを確認。方法によって組織のあり方も変わってきます。
政令市移行に伴う岡山市の機構改革に関しては、県の人事配置の検討スケジュールを聞きました。市の案や要望を聞きながら、ということで、具体的なスケジュールは出てこなかったので、各分野で県としての新たなあるべき姿を考え、議会でも議論しなければならないわけで、そういう時間のある進め方をしてほしい、と意見を言いました。
県庁舎の耐震改修にあたって仮庁舎を建てるのですが、その予定地を調査したら遺構が出てきたそうで、委員会終了後、現地を見学しました。
←手前がお堀の石垣、説明する課長が立っているのが武者走り。
←この辺だそうです。