2011 年 8 月 18 日 - 11:03 PM by ICHII
10時から総務委員会。
9月補正予算の協議。
約82億円で、その内、防災関連が16億弱。
県立学校耐震化の実施設計(9校10棟で5000万)や震災後に問い合わせが多い企業立地に向けた説明会の開催(400万)、県庁舎の耐震改修・浸水対策の工法検討・計画策定(2000万)、自主防災組織に取り組む市町村への補助金(400万)、研修会・講演会や町内会(各2部)などに配る防災パンフレット35,500部(450万)、災害時に県庁舎がダメになった時に代替する県立図書館の屋上に防災用発電機を整備するための実施設計(470万)などなど。
県庁舎の改修の考え方を尋ねたところ、耐震改修と浸水対策に特化して、中止になった前の計画のようにUD化とかいろいろ引っ付ける(それで49億くらいになった)のはしない方向だそうです。
今後の収支見通し(粗い長期試算)について。
収支の悪化要因として、
県立学校の耐震化の前倒しと社会保障関係経費の伸び
があげられています。
県立学校の耐震化に全体としていくらかかるのか、
社会保障関係経費が伸びる主な要因は何か、
2つの要因が収支に与える影響はそれぞれどれくらいなのか、
質問しました。
最初と最後の2つは、手元に資料がないので、ということで、後日になりました。
社会保障関係経費を押し上げているのは、介護保険と生活保護だそうです。
国でも社会保障と税の一体改革が議論されていますが、みんなが安心して暮らせる体制を作っていくために、実際に社会保障を担っている自治体からも意見を出していかなければね。
2011 年 8 月 16 日 - 11:52 PM by ICHII
7,8月は、6月議会と9月議会の間で、県議会に出て行く(出県、という。)日が少ないので、ちょっと夏休みっぽい感じです。
常任委員会の調査(いわゆる視察)もたくさんありますしね。
といっても、別に「お休み」じゃないわけで、まとまって勉強したり考えたり現場に出かけたり人に会ったり・・できる貴重な時間です。
せっかくなので、テーマとか目標とか決めて、夏の時間を過ごそう、と思い、
5月から2期目に入ったので、
「岡山県と県政の全体感を自分なりにつかむ」
にしました。
岡山県は広いし、地域によって風土も課題も異なります。
県政も本当に幅広くて、たくさんの問題があり、それに対する3000もの事業があります。
1期目の4年間を振り返ると、
訪れて、そこに住み、働いている方たちのお話を聞くことができていない地域があったり、
十分に課題を把握できていない分野があったりするので、
改めて、勉強、です。
で、夏休みの宿題はどのくらいできたの?
というと、うーん、まだまだかな・・。
知らないこと、分かっていないことがたくさんある、ということが、よく分かったというか・・。
岡山県も広いし、県政も奥が深いです。
でも、全国あちこちで、たくさんの方にお会いし、いろいろなお話を聞きました(まだ継続中だけど)。
面白いことに、違う場所、違う分野で、けっこう共通するもんです。
みんなが言うことって、間違ってない気がします。
しかも、みんな思ってるのに、なぜかそうなってないこともたくさんある気がします。
この宿題、しばらくやり続けよう、と思ってます。
2011 年 8 月 12 日 - 11:27 PM by ICHII
10時から総務委員会。
「東日本大震災総合対策本部への中間報告について」ということで、2つのプロジェクトチームからの中間報告がありました。
9月補正予算を含めた具体的な施策や、地域防災計画の見直しに向けたものです。策定中の第3次おかやま夢づくりプランにも反映されるそうです。
私が最も気になったのは、
「防災対策の強化に向けて取り組むべき諸施策について、施策目標を『地震・津波から県民の命を守る』として施策の重点化を図る」
とされているところ。
東日本大震災が起きた中で、地震や津波について対策を検討するのは、もちろん大切なことなのですが、
岡山県全体を視野に入れ、これまでの災害被害を振り返ると、台風などによる高潮被害や、台風や近年増加している集中豪雨による河川の氾濫、ため池の決壊、土砂災害などが、まずは(まさに今も)心配されるわけだし、
今回の震災から学ぶべきことは、地震・津波には限られないと思います。
岡山県民の生命や財産を守るための施策目標は、限定し過ぎない方がいいんじゃないかなぁ・・。
皆さん、いかがでしょうか?
もう一つは、「東日本大震災影響等に関する県民意識調査」の結果。
「今後国や県、市町村に優先的に実施してほしい防災対策」の上位回答は、
災害・救急医療体制の整備 66.5%
高齢者や障害者など災害時に援護が必要な方々への支援体制の整備 53.7%
海岸や河川の堤防などの防災施設の整備 53.2%
役所や学校など公共施設の耐震化の推進 50.4%
なのですが、
中間報告の「今年度において直ちに実施するべき事項」には
・防災知識の普及啓発や自主防災組織の育成等
・県庁舎耐震化の推進
・県立学校耐震化の推進
・災害対策本部代替施設である県立図書館の整備
が挙げられているのです。
ちょっとずれているような・・。
質問したら、災害・救急医療体制の整備や高齢者や障害者などへの支援体制の整備は、関係先との調整が必要であるため、順位を下げた、という答えでした。
それなら余計に、急いで調整にかかった方がいいんじゃないかなぁ・・。
災害への対策は、とても重要です。
今後、検討される施策項目もあります。
本当に県民の皆さんを守ることができるものになるようにしていかなくては。
2011 年 8 月 8 日 - 11:54 PM by ICHII
先日、名古屋に出張した際にちょっと時間が空いたので、お茶飲みたいなーと思って、ビルの飲食街の説明板を見ていたら、面白そうなカフェがあったので、入ってみました。
サイエンス・カフェ「ガリレオ・ガリレイ」。
イギリスから始まり、世界へと広がっている「サイエンス・カフェ」。
お店でもらったパンフレットによると、
当店は、科学を話題にした集いの場として、映像や本&雑誌、グッズ、
遊び心あふれる展示の数々を揃えているほか、
専門家を招いてのイベントも定期的に行うなど、
知的好奇心をくすぐる様々なサイエンスメニューをご用意しています。
↑ 店内はなかなかおしゃれな感じで、本やグッズのショップもあります。
ガリレオ・ガリレイがイタリア・トスカーナ州の出身だから、イタリアン・カフェなのだそうです。
イギリス国内では,21 世紀に入ってあちらこちらに
“cafe Scientifique”が増殖し,それに合わせるかのように科学好きの若者が急増しました。
美味しいご飯を食べたり、ワインを飲んだり、エスプレッソやカプチーノを飲んだりしながら、
専門家のレクチャーを聴いたり、話し合ったり。
楽しそうですよね。
わいわいがやがやしながら、何かが生まれてくるような場所、たくさんあるといいな。
2011 年 8 月 5 日 - 11:16 PM by ICHII
3.11東日本大震災が起きてから、地震や津波、防災対策、避難などなどに関する本をあれこれ読んでいます。
すぐれた本はいっぱいあるのですが、その中の1冊を紹介します。
上大岡トメ&アネ「生き延びるための地震学入門」(幻冬舎)
「水、食料、防災や耐震も重要。でもさらに必要なのもの、それは正しい「知識」です。」
帯に書かれたこの言葉 ↑ に惹かれて、旅先の本屋さんで買ったのですが、
これまた帯に書かれているように、
「地震はどうして起こるのか?これからどうなっていくのか?姉(大上岡アネ/京都大学大学院准教授・地震学)がとことん語って、妹(上大岡トメ)がとことんわかりやすくマンガ化、図解しました。」
という本で、「地震」について、そもそも、がよく分かります。
地震や津波について、とても多くの情報が流れていて、その中には東日本大震災特有のこともあるし、阪神淡路大震災に関するものもあるし、ずっと昔の話もあるし、一般的な話もある。
今回の震災について、また私たちの岡山について考えるためには、「そもそも」の理解がないと、ごちゃごちゃになってしまうわけですが、そこんとこを「正確に」わかるためにオススメです。
○○地震が起きる確率とか、震源地と地震の範囲(ずれる範囲)の違いとか、地球の中がどうなっているかとか、予報や予測についてとか、「そうだったのか・・」が満載です。
「そもそも」の上に立って、判断したり対応したりしないと、間違ってしまうこともある。
3.11から半年近く経つ時期だから、紹介しておきます。
2011 年 8 月 2 日 - 11:37 PM by ICHII
高知県に行ってきました!
午前中、民主党高知県連で岡山県連の活動についてお話させていただき、午後から馬路村へ。
高知市内から車で太平洋沿いの道を1時間半。そこから山の中へ、昔は杉を運ぶ鉄道だったくねくね道(今は鉄道はありません)を30分北上します。
子どもの頃からゆずドリンク「ごっくん馬路村」が大好きで、一度行ってみたかった村です。
農協でゆずを様々な加工品にして販売しており、売り上げが30億円を超えている、とも聞いていたので、
事前にお願いして、農協の方に説明・案内していただきました。
手書きの文字やかわいい絵を使ったラベル、村を宣伝する広告などにも興味があったのですが、その辺は、現在の組合長さんである東谷さんと、当初から一貫して関わっているデザイン事務所さんによるものだそうです。
加工場の建物もこんな感じ↓
内装も地元の杉を使っています。
2階には試験室やコールセンター(通信販売の受付)、研修室(ここでビデオを見せてもらいました)、デザイン室などがありました。
若い人がたくさん働いています。
「ごっくん馬路村」の生産ラインは、今日の仕事が終わって、明日の準備になっていましたが、
配送センターではまだまだ多くの人が働いていました。
クッション材にタオルを使ったり(届いたらもちろん使えるかわいいタオルです)、包装を簡単にしたり、エコな配送。
村内の杉を使った箱 ↓ もあります(有料)。
1000人の村で、農協で働く人が100人。
ごっくん馬路村は年間750万本、ぽん酢しょうゆは300万本売れているそうです。
すごい!すごい!とお話を聞いていましたが、いろいろお尋ねしてみると
人口は減っている。
ゆずを栽培する農家の収入は数十万で、年金で暮らしながらゆずを育てている。
村は杉ばかりで(96%が森林)、ゆずを植える場所がない。
大手メーカーも類似商品を出してきているので、新しい商品開発が課題。
5年先、10年先を見すえながら、ゆずの村がどう生き抜いていくのか。
止まることなく考え続け、走り続けなければならないのは、どこも同じなんだ。
2011 年 7 月 27 日 - 11:03 PM by ICHII
新見市哲多町の食源の里「祥華」で行われた「夏の収穫祭」に参加しました。
六次産業化・農商工連携推進の成果である新商品や試作品の発表会です。
会場となった祥華さんと哲多すずらん食品加工さんからは、地元の千屋牛を使った炙りしぐれ煮わっぱ飯や冷製しゃぶしゃぶ(その場で実演!)などが出ていました。
しゃぶしゃぶには新郷まいたけ生産販売組合のきのこが使われていましたが、香りも歯ざわりも良い!です。
野菜工房「くにふぁーむ」さんのフルーツトマトは、おおっ!というほどおいしいです。
写真右側のバンビーノはあまーいミディトマト。買って帰って家族やスタッフに食べてもらいましたが、大好評!!
私は、左側のグランディも、トマトらしくて好きです。
哲西町のママさんたちで始めた米粉パンの「こめ工房」さんのクロワッサンは、外側はサクッとしているのに中はもちもち、という、初めての食感でした。
同じ哲西の「ふるさとで、趣味で、膳をつくっている」という「郷趣膳 水上」さんのイノシシ肉100%のフランクフルト「小猪棒(うりぼう)」も、想像と違う(上回る)味で、これは、食べてもらわないと分からないと思います。(残念ながら売り切れで、買って帰れなかった・・。)
そのパンにトマトとイノシシ肉をはさんだパニーニも食べてみました!
食べまくり、出展者や参加者の皆さんとしゃべりまくり、のあっという間の2時間でした。
地域にある産物を、域内で加工して販売する。食べたり見学したりするために現地に来てもらう。
地域を元気にする力があふれている会でした。
県がすべきこと、できることは何か、ていねいかつスピーディに考えていかなくては。
2011 年 7 月 26 日 - 11:29 PM by ICHII
9時に高梁市内の宿舎を出発。
井原市芳井町の池井地区へ。
おかやま元気!集落支援事業のモデル地区です。
12の集落からなる64世帯、156人の地区。高齢化率(65才以上)は57.1%で、小学生が2人、中学生が4人、高校生はいないそうです。
地域間交流の推進ということで、年に2回、芋植えと芋掘りに都市部から50人以上の方が参加する交流事業を行っているお話を、地区の方から伺いました。
中山間地域対策は、本当に本当に大切な、そして難しい課題です。
今すぐ、やらなければ間に合わないこと、5年先や10年先、その先を見すえて取り組まなければならないこと、地区によって環境や状況、課題も違うことも頭に入れながら、総合的な政策が必要だと、改めて痛感しました。
午後からは、JR鴨方駅周辺整備事業と、企業局の工業用水道事務所(西之浦浄水場)の太陽光発電施設へ。
県議会には16時頃帰着しました。
2011 年 7 月 25 日 - 11:40 PM by ICHII
10時に県議会をバスで出発。総務委員会の県内調査(いわゆる視察)です。
13日に行ったのは備前県民局管内で日帰り。
今回は、備中県民局管内で1泊2日です。
参考までに説明すると、常任委員会の県内調査は、3県民局のうち2つの管内を選んで、日帰りと1泊2日で行く、というのが通例になっています。
なんでそうなっているのか?毎年行くのか?県内なのに泊まるのか?などなどの「?」については、また改めて書きます。
さて、11時半に新見市防災公園に到着。
説明を聞いた後、施設を見せていただきました。
とても立派なサッカー場と陸上競技場をメインとする公園で、ベンチを動かすと下がかまどになっている「かまどベンチ」が3つ点在していたりします。
↑ これはトイレの裏側ですが、災害時には仮設トイレを設置して公共下水に接続できるようになっています。
こういった工夫が、いざ!という時にどう役割を果たすのか、など、3月の大震災の経験を踏まえて考えていく必要があります。
午後は高梁市成羽町の吹屋小学校や吹屋伝統的建造物群保存地区へ。
吹屋小学校は、実際に使われている校舎としては日本で最も古いものです。
ただ、子どもたちの数が少なくなったため、来春で閉校することが決まっています。
老朽化し、背面から補強材で支えているような状況でもあり、今後どうしていくのか、は大きな課題です。
保存地区の人口は69人、世帯は34戸。地区内の全建造物数は224棟で、その内、伝統的建造物が79棟。空き家も増えているそうです。
銅山として栄え、ベンガラの特産地としても大変にぎわっていた歴史や街並みの美しさは、大切にしていかなければなりませんが、そのためには、人が住んだり、訪れてくるまちにしなければ・・。
新見市の防災公園は、15億円余の事業費のうち、国の補助金や交付金が95%。新見市の出費は1億だそうです。
伝統的建造物群保存地区も国の事業で、建物を直したりするお金は自己負担ですが、90%補助されます(国と県)。
国(や県)の補助金・交付金と地域の関係について、考えさせられる1日でした。
2011 年 7 月 22 日 - 11:30 PM by ICHII
民主党自治体議員政策懇談会があったので、日帰りで東京出張。
NPO等に関わる税制改正や新しい法律についての説明を聞いたり、今後の運営について話し合ったり。
党本部に企画・運営してもらって、党本部に向かって物を言うのではなく、
情報を得て地元の自治体のために役立て、また地方から国へ提案していくために、
自治体議員が自ら考え、運営していこう!と発言しました。
賛成して下さる方もあり、ブロックごとに運営委員を選出することに決定。
夜に岡山で参加したいセミナー(講演)があったので、会議が終わったら、東京駅に直行。
構内のお店でおはぎを買って、新幹線の中で食べました。
本日の「ささやかな喜び」でした(笑)。