総務委員会県内調査初日
2011 年 7 月 25 日 - 11:40 PM by ICHII
10時に県議会をバスで出発。総務委員会の県内調査(いわゆる視察)です。
13日に行ったのは備前県民局管内で日帰り。
今回は、備中県民局管内で1泊2日です。
参考までに説明すると、常任委員会の県内調査は、3県民局のうち2つの管内を選んで、日帰りと1泊2日で行く、というのが通例になっています。
なんでそうなっているのか?毎年行くのか?県内なのに泊まるのか?などなどの「?」については、また改めて書きます。
さて、11時半に新見市防災公園に到着。
説明を聞いた後、施設を見せていただきました。
とても立派なサッカー場と陸上競技場をメインとする公園で、ベンチを動かすと下がかまどになっている「かまどベンチ」が3つ点在していたりします。
↑ これはトイレの裏側ですが、災害時には仮設トイレを設置して公共下水に接続できるようになっています。
こういった工夫が、いざ!という時にどう役割を果たすのか、など、3月の大震災の経験を踏まえて考えていく必要があります。
午後は高梁市成羽町の吹屋小学校や吹屋伝統的建造物群保存地区へ。
吹屋小学校は、実際に使われている校舎としては日本で最も古いものです。
ただ、子どもたちの数が少なくなったため、来春で閉校することが決まっています。
老朽化し、背面から補強材で支えているような状況でもあり、今後どうしていくのか、は大きな課題です。
保存地区の人口は69人、世帯は34戸。地区内の全建造物数は224棟で、その内、伝統的建造物が79棟。空き家も増えているそうです。
銅山として栄え、ベンガラの特産地としても大変にぎわっていた歴史や街並みの美しさは、大切にしていかなければなりませんが、そのためには、人が住んだり、訪れてくるまちにしなければ・・。
新見市の防災公園は、15億円余の事業費のうち、国の補助金や交付金が95%。新見市の出費は1億だそうです。
伝統的建造物群保存地区も国の事業で、建物を直したりするお金は自己負担ですが、90%補助されます(国と県)。
国(や県)の補助金・交付金と地域の関係について、考えさせられる1日でした。