3.11から日本の将来を考える
2011 年 10 月 23 日 - 11:09 PM by ICHII
公設国際貢献大学校の10周年を記念して行われた「岡山発・東日本大震災支援フォーラム」に参加しました。
基調講演は、福島県南相馬市の桜井勝延市長。
福島県では、3月11日は中学校の卒業式だったそうです。
多くの中学生が晴れやかに未来に向かって巣立っていったその日の午後、震災が起きました。
午前中、祝辞を述べて、午後から市議会の一般質問で、答弁に立っていた時に地震が来た、そこからの南相馬市の実状を、淡々と、しかし強い思いをもって報告されました。
県や国と連絡がつかず、十分な情報もない中で、判断を下さなければならなかった大変さや、住民の気持ちの変化、原発からの距離でいくつものエリアに分けられてバラバラになってしまった市内など、とても厳しい状況についてのお話も、重いものでしたが、
むしろこの先のビジョンを訴えられたことに、心を打たれました。
誇りを失ってはならない。
日本にあるエネルギーを使う、それは、伝統や文化を大切にするのと同じこと。
誇りをもって働ける職場を作るために、再生エネルギーの基地となりたい。
被災地だからこそ、新たな提案をして国を動かしたい。
生命を大切にする地域、子どもたちが生き生きと暮らせる地域にしたい。
日本の将来のために。
熱く、重い言葉でした。
瀬戸内市の今城小学校から南相馬の子どもたちへ、図書カードが贈られました。
この子たちが大人になる頃に、誇りのもてる日本、福島、岡山、南相馬であるようにするのが、私たちの仕事です!