2011/05/23

宮城県山元町でボランティア活動

2011/05/23 月曜日 - 23:44:43 by ICHII

朝、仙台駅前のレンタカー屋さんが開くと同時に車を借り、山元町へ。

国道沿いはあまり目立つ被害は見えず、日常が戻っているようでしたが、
ご遺体の安置所の前を通った際には、心が痛み、安らかであることをお祈りしました。

役場に到着し、まず、災害ボランティアセンターで受け付け。

あちこちからボランティアが集まっていますが、宮城県内と千葉県からの方々と6名でチームを作り、Mさんのお宅の畑の泥かきに行くことになりました。
(各種の道具や軍手、マスクなども準備があり、しくみはできている感じです。)

役場からお宅に向かう途中から、被害の大きな地区に入り、何も言えなくなりました。
一面、ずーっと向こうまで、泥とがれき。ほとんど建物がない中に、駅の階段だけが立っていました。

6人で作業して、泥に覆われていた畑がほぼ元の色に戻りました。
植えられていたものはほとんど流され、塩も除かなければならないでしょうが、おうちの方が本当に本当に喜んでくださいました。
1本だけ残っていた細ーいアスパラ。生き残っていたよ!と見せてあげた時のMさんの歓声。

そして、Mさんやお隣の方、一緒にボランティアした方などから、たくさんのお話を聞きました。
それぞれの場所での、地震が起きた時、津波が来た時、その後のくらし、行政の対応、ライフライン、ボランティア・・。

役場に戻ったら、3月12日から山元町を支援していた自衛隊の部隊が撤収するということで、お見送りのセレモニーが行われました。
町長さんの挨拶、花束や手紙を送る町の人たち、手を振り、拍手をして「ありがとう!」「お世話になりました!」とたくさんの車を見送る顔、笑顔。
仙台へ帰る道でも、学校の前、家の前、人がたくさん出て、見送っておられました。

帰りはより海に近く高い東部道路を通り、沿岸部の被害状況を目にしました。

仙台に戻って、市議会議員や市職員の方からお話を伺う。
直接聞かなければ分からないことがたくさんありました。

夜の仙台は、たくさんの人がいて、にぎやかです。
でも、それぞれに大変な経験をされ、家族や友人にも色々なことが起きている。

明日から岩手です。