2008/11/16

県で働く人たちの思い

2008/11/16 日曜日 - 04:36:32 by ICHII

財政構造改革プラン(素案)では、教職員の給与を9.5%カットすることによって、人件費を140億円削減する案が示されていました。

その他、手当等も含めてどうするのか、11月に入ってから、県庁や企業局、学校で働く教職員の労組との交渉が続いていました。
今日(正確には昨日から)はその最終日でした。

昨日の午後には5000人を超える大きな集会をして、15時半から再開された交渉には、知事が臨まれました。
それから12時間。先ほど、今朝の3時半に妥結するまで、私も交渉会場の近くで、ずっと見守りました。

職員の給与は条例で決まっています。つまり、議会が決めるのです。
県財政が厳しいとはいえ、9.5%カットというのは、簡単なことではありません。
重い問題なので、職員の皆さんの思いや、それに知事がどのように対されるのかを、自分の目で見て、自分自身の態度を決めたいと思いました。

最終的には、知事は、まず自分は30%カットする(副知事は20%、教育長と公営企業局管理者は18%)ことを示した上で、管理職は10%、一般の職員は7%と回答され、それが受け入れられました。

交渉の中で、勤務先の厳しい現状を伝えて「知事、私たちの仕事ぶりは、全国一低い給与にしか値しないのですか?」と訴えられたのには胸を突かれました。
財政が厳しいのだから、給与カットを受け入れなければならない、という気持ちはあるが、納得できるように説明してほしい、という意見もうなずけるものでした。

知事というのは、県の経営者であり、職員のトップでもある。
リーダーとして、職員と向き合わなければならないのだな・・と痛感しました。

交渉が終わってから、委員長が「給料がカットされても、仕事の質は絶対に落とさない。県民や子どもたちのために一生懸命に働く。それが私たちの県職員としての誇りであることを確認しよう。」と呼びかけておられました。
その思いを、私もしっかり受け止めよう、と思います。