英国の地方議員はおもしろい!
2007 年 6 月 12 日 - 11:39 PM by ICHII
ピーター・アーノルド著「英国の地方議員はおもしろい!」を読みました。
たまたま県立図書館の新着コーナーで見つけた本ですが、なかなか面白かったです。
イギリスでも、住民からの要望への迅速な対応や職員との関係が仕事を進める上で大事なのは同じ。
地方議会まで政党政治が浸透しているとはいえ、当落を決めるのはやっぱり個人的な得票だし、政党や会派と意見が異なることもあるし、政治活動よりイベントやバザー、バス旅行などの企画・運営が忙しいことへの不満もある。
そして何より、自分のまちのために役に立ちたい、という思いでなければできない仕事なのも、当たり前だけど、同じ。
戸別訪問をして票をきっちり読み、投票所で「選挙人番号」を聞いて投票に来た人をチェックし、行っていない支持者を訪問して投票を促す(「行く」と言ったら車に乗せて連れていく)、というのはかなり日本と違う。
日本だとそれが個人の意思に踏み込みかねないからできないんだと思うけど、イギリスだと、戸別訪問は「お願い」「説得」ではなくて「支持か否かの確認だけ」だし、その結果で支持者と分かっているのに投票に行っていない人に「投票に行ってもらうよう」試みるだけ。
その辺のあっさり感が、面白いというか、大人というか。
ちなみに、一緒に借りた、負け犬返上委員会編「『熟年結婚』おつなもの」もためになりました(笑)。