新エネルギーの可能性とか
2011 年 10 月 3 日 - 11:22 PM by ICHII
9時半から、備前県民局で開かれた「新エネルギー普及啓発セミナー」に参加。
前から一度お話を聞いてみたかった、千葉大学の倉阪秀史先生の講演が聴けてうれしい。
資源の枯渇、地球温暖化、人口減少といった制約がある中で、どうやって経済発展を実現していくのか、
という問題意識の下で、「エネルギー自給から考える地域活性化」というタイトルでお話しされました。
政策立案の鉄則として、「現状認識は悲観的に、対策立案は楽観的に」とおっしゃったのは、なるほどー、という感じ。
最悪の場合を常に想定し、その場合にも対応ができるように構えておき、
一方で、現状を変える可能性を信じ、前例にとらわれずに、柔軟に対応する。
という考え方です。
興味深かったのは、「永続地帯研究」。
市町村単位で、その地域で得られる再生可能エネルギーと食糧によってその地域の需要がまかなえるところを、永続地帯とよんでいます。県内だと鏡野町。
「(エネルギー)自給から考える地域活性化」です。
再生可能エネルギーが基幹的エネルギーになれるかどうか、エネルギーごとに検討した後、
実現するための、
エネルギー政策における地方自治体の主体性の確保や、再生可能エネルギーの投資回収年数の短縮、再生可能エネルギーを大量に受け入れられるような送配電体制の整備、といった政策の方向を示されて、終わりました。
8月に、県内の小水力発電の適地調査の結果が発表されましたが、その調査を行った八千代エンジニヤリング株式会社さんの報告も、面白かったです。
今後、岡山県がどういうエネルギーをどのように使う県をめざすのか、そうすることによってどんな県になるのか。
明確なビジョンが必要だな、と改めて感じました。
午後からは大阪に向かい、中小企業のものづくり支援について調査。
これまた奥深い分野ですが、岡山の経済を考える上では不可欠です。